『ハイペリオンの没落』 ダン・シモンズ ハヤカワ

詩人ジョン・キーツのサイバークローンを主人公にしたどっしりとした大作で、

ストーリーが散漫しないので、焦点が絞られて、没頭出来る。

ラストの方の小松左京光瀬龍ぽい

高次元の宗教がかった存在との対話は、これぞSFやねと感動した。
オーバーロードにより、マゼラン星雲に作られた偽地球に、

たった一人で住むことになるジョン・キーツのイメージは印象深い。

キーツの為だけに、19世紀の地球を創造するのだ。

神が無限の能力を持つのなら、個人の希望の世界を、

気前よく創造してやればいいのに、

私が認めた人しか天国には入れませんと、差別して入場拒否する神って、

心の狭い存在だと思います(藁

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)