『重力から逃れて』 ダン・シモンズ 早川ノヴェルズ

本書のベストセリフ

「ふたりの白人学生が納税者たちの金で、宇宙でお遊びしているうちに、

黒人の赤ん坊たちはスラム街でネズミに噛まれて死んでいるのです」

無理矢理ベストセリフを抽出したが、

読む必要はない失敗作。

あまりのツマラナサに読むのが捗らず、

ゲームプレイに逃れてしまいましたw

SF小説、ホラー小説、冒険小説で、

数多の傑作をものにしているシモンズだが、

本書はジャンル分けを拒否したただの小説。

ただのツマラン文学である。

ツマラナイ文学のメソッドに敢えて徹しているので、

ツマラナイのはシモンズの計算の内だとは理解出来るが、

ストーリー性がほとんどないのは酷すぎる。

元アポロの宇宙飛行士が、

民間会社を辞めて次の就職先を探すまでの

休職旅行中のお話。

宇宙開発テーマでSFにせずに、

文学してしまうのはシモンズにしか書けない話だろうが、

ツマンナイ文学の常識に徹せずに、

エンタメして欲しかったよ。

読む必要は無いので星一つと言いたいが、

ファンダメンタリズム批判等の思想的に良いものはあるので、

オマケして星二つw

重力から逃れて

重力から逃れて