2011-06-03から1日間の記事一覧

『プロテウス・オペレーション』 ジェイムズ・P・ホーガン  ハヤカワ

ナチスが勝利した未来から過去へ歴史改変部隊が送られるという話だが、プロテウス部隊がソ連軍と一緒にベルリンに突入しヒトラーをぶち殺すシーンを期待してはいけない。望月三起也の短編漫画のヒトラーは実は連合軍コマンドに殺されたのだ!というやつより…

『プロテウスの啓示』 チャールズ・シェフィールド ハヤカワ

ベスターのジョウント、ハインラインのウォルドー、プリーストのドリームマシン、テンのハウスなどが実用化されている22世紀の太陽系を描いた本書は、40年代から70年代のSFを読んできたものは必ず読まねばならない傑作である。

『星のオルフェ』バーサーカーシリーズ⑤ 浅倉 久志 他訳 ハヤカワ

・微笑 ・圧力 ・アンコールアペイロンの消滅 ・機械の誤算 ・テンプル発光体事件 ・星のオルフェ ・スマッシャー ・ゲーム ・心の翼

『星ぼしに架ける橋』 チャールズ・シェフィールド 山高 昭 訳 ハヤカワ

へたな紹介文を書くと「楽園の泉」と間違えられるのでハショるが、こちらの方が遥かに上質のSFである。

『ホワイト・ライト』 ルーディ・ラッカー ハヤカワ

本書は数学者が解説しているが、判り易く解説すると、 本文の無限論が誤訳だらけとバレてしまうので、 解説もわざと判り難く書かれています。 カントールの連続体仮説をテーマにしながら、コーエンはおろか、 ゲーデルさえ、デデキントも登場しないのに、 ヒ…

マシュー・スウェインシリーズ『オールド・タウンの燃えるとき』『月は死を招く』 マイク・マックウェイ 創元

うわあぁぁぁひらがなばっかりできがくるうぅぅぅ! 字面を開きすぎである。 どんな新人の翻訳家かと思ったら、50過ぎのジーサンである。

『マッカンドルー航宙記』 チャールズ・シェフィールド 創元

・キリングベクトル ・慣性モーメント ・真空の色彩 ・<マナ>をもとめて ・放浪惑星

『ミクロの決死圏2―目的地は脳』 アイザック・アシモフ 浅倉 久志 訳 ハヤカワ

本書は映画のノヴェライゼーションであった前作に不満を持つアシモフが、映画会社の「2」の原案も、P・J・ファーマーが書いた「2」も無視し、虚栄心の固まりでデッチあげた、ハードSFパスティーシュパロディスラップスティックエピゴーネンである。

『ミクロ・パーク』 J・P・ホーガン 内田 昌之 訳 創元

これはホーガン本人ではなくて、ホーガンの弟が書いた単なるスパイSFアクションである。一応SFといってよいと思うが、マイクロマシンや仮想空間技術は、スパイアクションの為のガジェットでしかない。「内なる宇宙」にもミクロ世界での物理特性の変化の…

『未来の二つの顔』 ジェイムズ・P・ホーガン 山高 昭 訳 創元

信じられないぐらい凄くて面白い素晴らしい作品。本書は、直径1.5マイル密閉型スペースコロニー≪ヤヌス≫において戦われた、コンピュータ【スパルタクス】対人類の、命を賭けたシミュレーションウォーゲームを描いたお話である。 ストーリー、イメージ、語…