『ワンダー・ボーイズ』 マイケル・シェイボン 早川文庫NV

題からSF・ファンタシー・ホラーの可能性もあるかもと期待して読んだが、

ただの普通の文学でした。

作家が主人公で小説内小説がイパーイ出てくるが、

メタフィクションの面白さもほとんどない。

ユーモア精神はあるので難解ではないが、

やっぱ地味で退屈。

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『父が子に教える昭和史』 半藤一利&松本健一 他 文春新書

本書のベストセリフ

大西瀧治郎中将「天皇の手をねじりあげても特攻機に乗ってもらう」


昭和天皇は死んで歴史人物になったので

裕仁の抗議を気にせずに

死ねばいいのにネタ出来るようになったのはいいよなw

文春にはドンドン天皇暗殺計画の秘話を発掘して欲しい。

座談会ではなくて、昭和史ネタの論評集です。

10P以下の浅いエッセイ集みたいなもん。

エンタメのSS読むようにサクサク読めます。

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『まだ、名もない悪夢。』 山田正紀 徳間書店

ホラー・サスペンス系のヒッチコック劇場へのオマージュ短編集。

SFホラーも一編入っていてお値打ち。

何もかも明確になってはホラーの神秘性が薄れるので

曖昧な結末の短編が多い。

奇妙な味系のホラーが好きな人はどうぞ。

スプラッタ系ではありません。

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『半魔』 黒武洋 徳間文庫

サスペンス寄りの作家かと思ったが、これはベタなホラー。

魔と戦う五人の霊能力戦士の構成が、女4男1なのはジェンダー的にナイス!

戦士に成れないBFを飛行能力を持つ女子高生ヒロインが助けるという

篠原千絵 の「海の闇、月の影」 を思わせるシーンもあります。

少女漫画ぽい雰囲気はリーダビリティ重視か?

親娘姉妹で戦う羽目になるのがハードで好み。

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『笑わない数学者』 森博嗣 講談社文庫

間取り図見るだけで本文読まなくてもトリックも犯人も判ってしまうがいいのかコレ?w。

島田荘司やホーガン読んでる人には楽勝ww。

萌絵が死ぬ事を期待して本文も読みましたが、

銃撃されてもナイフを喉に突き付けられても死にませんでした、残念www。

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『アフロディーテ』 山田正紀 講談社文庫

正紀お得意の青春冒険SF。

舞台は理想の海上都市国家アフロディーテだっ!

ユートピアなど有り得ないと、

わざとアフロディーテにスラムを建設する建国の父の理念が完璧。

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『悩める狼男たち』 マイケル・シェイボン 早川

9編収録の短編集だが、

普通に面白いのはラストのホラーだけで、

残りの8編は普通につまらないよくある文学である。

夫婦の離婚の危機の話ばっかw。

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『ツングース特命隊』 山田正紀 ハルキ文庫

本書のベストセリフ

「地図の上、朝鮮国にくろぐろと、墨を塗りつつ、秋風を聴く」(石川啄木)。


朝鮮の抗日義兵に協力する売国奴愛国者がチームを組んで

ツングース爆発の謎に挑む冒険SF。

SFとしてのネタよりも、反日冒険活劇の面をもっと追求してほしかった。

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