『戦争と天皇と三島由紀夫』 半藤一利&松本健一 他 朝日文庫

本書のベストセリフ

三島由紀夫「ぼくは、むしろ天皇個人に対して反感を持っているんです。本当は宮中で天皇を殺したい」

半藤一利 &保阪正康「昭和の戦争と天皇
松本健一 &保阪正康二・二六事件三島由紀夫
原武史&保阪正康昭和天皇宮中祭祀
冨森叡児&保阪正康「戦後日本を動かした政治家たち」

の四個の対談が収められています。

半藤一利 ×松本健一 を読みたかったが、

保阪正康という二流を介しても、

半藤一利松本健一 が同じ本の中に存在しているのは、

一流同士は惹かれあうという持論が証明されてマンセーである。
昭和天皇は軍人、政治家、司祭、生物学者という

四つの顔を見事に使い分けた、

頭の良い見事なマキャベリストという分析は、

天皇ファンにも受けるかもしれない。

昭和天皇は24時間天皇

今上天皇は仕事としての8時間天皇

皇太子は庶民と同じように自分の家族を大事にしているをアピールし、

名だけの0時間天皇を目指している、

という指摘も面白いかな。

司祭面からの天皇研究に興味がある人は必読。

皇太子は古臭い司祭の仕事など全然やる気がないらしいw

戦争と天皇と三島由紀夫 (朝日文庫)

戦争と天皇と三島由紀夫 (朝日文庫)