『イノセンス』 山田正紀 徳間デュアル文庫

アニオタに媚びたライノベ文体ではなくて、

普通のハードボイルド文体で、

アニメ映画「イノセンス」の前日譚を自由にでっち上げた佳作。

犬好きには評価が高くなるかもしれない。

犬SFとして高評価するべきかもしれない。
ただ、意識や魂の問題を考察しているんだから仕方ないが、

主人公が悩む環境が不自然に感じた。

公安9課のサイボーグエージェントなのに、

主人公に自由がありすぎに思う。

脳も電脳に置換されているので、

普通なら任務以外の事は考えないように

政府はプログラム組むよなw

任務より失踪した自分の愛犬探しに奔走する主人公w

公務員は仕事せずに好きな事する時間があると、

現実を揶揄しているのか?

私用でドッグフード買いに行く時に、

テロリストに電脳乗っ取られ、

暴走して民間車両20台ぐらい破壊してしまうが、

主人公になんのお咎めも無いのは何故?

賠償金で公安9課の予算が吹っ飛ぶな。

と主人公は他人事のように考えるのは何故?

組織や経済にリアリティがなくて、

のめりこめませんでした。

イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)

イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)