『天狼星Ⅱ』 栗本薫  講談社文庫

伊集院大介シリーズ8作目。

怪盗シリウスが美少年を狙って日本に帰って来た!

我らの伊集院大介様は、

梨園の美少年のボディガードとして雇われる。

この世の者とは思えぬ美少年に、

朴念仁の大介様も狂った?
ワトスン役のカオル女史は大介様を恋狂いと罵り消え、

盟友の山科警視からの電話にも、

大介様は「彼以外の殺人事件なんて些細なことだ」と言い、

山科警視との仲も険悪になる。

大介様の目を覚ますのはシリウスの熱いベーゼか?

という話です(ちょっと違うw)

既に本格推理ではなくなっているが、

探偵小説としては、怪盗シリウスのキャラが凄くいいです。

江戸川乱歩の「黄金仮面」を越える驚きがあります。

天狼星〈2〉 (講談社文庫)

天狼星〈2〉 (講談社文庫)