『デモン・シード完全版』 ディーン・クーンツ 創元SF文庫
自意識を持ったコンピュータが、人間になろうとする話。
男性としてのジェンダーを持つ自我なので、
自分を創った博士の妻を拉致監禁して、
自分の子供を受胎させようとする話。
ロバート・J・ソウヤー の「ゴールデン・フリース」 同様、
語り手が犯人のコンピュータだが、
クーンツ同様、天然ボケのコンピュータなので、
まあ、その、なんだかんだとそういうわけです。
彼が読んだ本がまずかったらしい。
マルキ・ド・サドを読んでSMプレイに目覚めたコンピュータw
自分は変態のサイコパスではない、
人類に奉仕する本能は残っている、
ぼくちんは狂ってないと訴えるコンピュータに大爆笑出来るだろう。
激昂してわめき立てるコンピュータ知性という、
コンピュータ知性の常識を破った、
天然ボケクーンツにしか書けない機械知性もの。
人格形成にはやはり読む本が大事ですよねw
- 作者: ディーンクーンツ,Dean Koontz,公手成幸
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る