『デモン・シード完全版』 ディーン・クーンツ 創元SF文庫

自意識を持ったコンピュータが、人間になろうとする話。

男性としてのジェンダーを持つ自我なので、

自分を創った博士の妻を拉致監禁して、

自分の子供を受胎させようとする話。

ロバート・J・ソウヤー の「ゴールデン・フリース」 同様、

語り手が犯人のコンピュータだが、

クーンツ同様、天然ボケのコンピュータなので、

まあ、その、なんだかんだとそういうわけです。
彼が読んだ本がまずかったらしい。

マルキ・ド・サドを読んでSMプレイに目覚めたコンピュータw

自分は変態のサイコパスではない、

人類に奉仕する本能は残っている、

ぼくちんは狂ってないと訴えるコンピュータに大爆笑出来るだろう。

激昂してわめき立てるコンピュータ知性という、

コンピュータ知性の常識を破った、

天然ボケクーンツにしか書けない機械知性もの。

人格形成にはやはり読む本が大事ですよねw

デモン・シード 完全版 (創元SF文庫)

デモン・シード 完全版 (創元SF文庫)