『悪魔は夜はばたく』 ディーン・R・クーンツ  平井イサク 訳 創元推理文庫

超能力者や自称悪魔(しかも吸血鬼)が出て来るが、

SFホラーというより、ミステリホラー。

超能力者のヒロインをサポートする兄と夫の仲が悪く、

クーンツ作品で正義側が一枚岩ではないとは珍しいなと思ったら、

正義側の兄と夫のどちらかが、

実は悪魔の連続殺人鬼と思わせる展開で、

スリードヘタクソだが、

真面目にミステリしてるので、

意外とワクワク出来ますよ。
単なるネタ被りだろうが、

アレが『邪教集団トワイライトの追撃』 と同じなのは、

邪教集団トワイライトの追撃』 のラストを解釈するのに、

重要な手掛かりかもしれない。

長い小説書く力が無い頃の作品なので、

短く無駄が無くまとまっているのも良い。

佳作だが意外とお勧め。

悪魔は夜はばたく (創元推理文庫)

悪魔は夜はばたく (創元推理文庫)