『汚辱のゲーム』 ディーン・クーンツ 講談社文庫

終盤で天然ボケのお馬鹿なクーンツ節が爆裂するが、

ラストの怒涛の展開に至るまでが退屈すぎて駄目。

下巻だけ読めといいたいが、

ミステリとしての伏線は上巻にも埋まっているし、

やっぱ辛くても上巻から読まないとアカンな。

解説の春日武彦はラスト100Pで小説の神がクーンツに降臨したと言っているが、

普通の作家なら最初の雰囲気で最後までまとめるよな。

計算してこんな話書く奴いねえよw

ショッピングモールで反キリストに遭遇した場合の対処法を書いた

カルト教団の本のネタはもちろんギャグだが、

邪教集団トワイライト」は21世紀に復活したのかと期待してしまいますぞ。

凄惨な殺し合いの動機が、しょーもないのにも大笑い。

笑い事ではなくて、そのうちそんな動機で殺人する奴も出てきそうだが…。

人に堂々と薦められないが、

俳句マニアの殺人鬼の辞世の句には大爆笑すること間違いなし。
ギャグでなくて、究極の恐怖症、

自分恐怖症をメインにしたスーパーナチュラルは出て来ないスリラーです。

鏡に映る自分が怖い!やっぱギャグか?

どうせギャグになるんなら、文学的な比喩表現刈り込んで、

前半は100Pに削るべきでしたな。

汚辱のゲーム 上   講談社文庫 く 52-1

汚辱のゲーム 上 講談社文庫 く 52-1

汚辱のゲーム 下   講談社文庫 く 52-2

汚辱のゲーム 下 講談社文庫 く 52-2