『汚辱のゲーム』 ディーン・クーンツ 講談社文庫
終盤で天然ボケのお馬鹿なクーンツ節が爆裂するが、
ラストの怒涛の展開に至るまでが退屈すぎて駄目。
下巻だけ読めといいたいが、
ミステリとしての伏線は上巻にも埋まっているし、
やっぱ辛くても上巻から読まないとアカンな。
解説の春日武彦はラスト100Pで小説の神がクーンツに降臨したと言っているが、
普通の作家なら最初の雰囲気で最後までまとめるよな。
計算してこんな話書く奴いねえよw
ショッピングモールで反キリストに遭遇した場合の対処法を書いた
カルト教団の本のネタはもちろんギャグだが、
「邪教集団トワイライト」は21世紀に復活したのかと期待してしまいますぞ。
凄惨な殺し合いの動機が、しょーもないのにも大笑い。
笑い事ではなくて、そのうちそんな動機で殺人する奴も出てきそうだが…。
人に堂々と薦められないが、
俳句マニアの殺人鬼の辞世の句には大爆笑すること間違いなし。
ギャグでなくて、究極の恐怖症、
自分恐怖症をメインにしたスーパーナチュラルは出て来ないスリラーです。
鏡に映る自分が怖い!やっぱギャグか?
どうせギャグになるんなら、文学的な比喩表現刈り込んで、
前半は100Pに削るべきでしたな。
- 作者: ディーンクーンツ,Dean Koontz,田中一江
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/09
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