『トワイライト・アイズ』  ディーン・R・クーンツ 角川ホラー文庫

クー様 は三人称のカットバックが普通だが、

これは少年の一人称で最後まで突っ走るレアなパターン。

少年の内面描写や比喩表現がややうざい文学寄りの

カーニバルファンタジーホラー。

文体が青くワケワカランのは、スタージョンのアレを意識してるのだろう。

不死身の化物に立ち向かう超能力者というよくある設定だが、

不死身のくせに生殖能力もあり、

人間に化けた化物が既に人間社会に 百万匹も生きているという設定は凄すぎる。

孤独に戦い続ける主人公は、やっと仲間の超能力者を見つけるが、

二人で協力しても、上巻でやっと十匹ぐらいしか退治出来ない。

この調子だと全十万巻ぐらいになりますが?

大丈夫、たった百万しかいない化物は、

六十億の人類を瞬殺する為に、

一万発の核ミサイルを発射する計画を立てるので決りはつきます。

おいおいおい、ついてたまりますか!

と五人に増えた超能力戦隊「夢見る宝石Ⅴ」は、

化物の核ミサイル基地に潜入し、決死の破壊活動を開始する!

五番目の最後の超能力戦士は、マジで「夢みる宝石」の主人公です。
クー様 ってスタージョンと仲良かったんだね。

でないとスタージョンに盗作で訴えられているよなw

スタージョンのファンの方は必読。

トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)

トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)

トワイライト・アイズ〈下〉 (角川文庫)

トワイライト・アイズ〈下〉 (角川文庫)