『ウィスパーズ』 ディーン・R・クーンツ 早川文庫NV

これはネタバレしたらアカンな。

クーンツ論で誤魔化そう。

クーンツの小説はジャンルミックスなので、

どう展開するか判らないのが魅力。

恐怖の超常現象が起こったように見えて、

実はスーパーナチュラルが登場しない、

ただのサスペンスという落ちもありえます。
地震都市ロサンゼルスの活断層の正体が、

クトゥルーの邪神で、

不老不死の超能力者の人間達が、

ゴジラ>を召喚して、

ビルを破壊しながら戦う。

という物語が、実はただのサスペンスという落ちも有り得ます。

恐怖のスーパーナチュラルの正体が、

普通の存在だというスケールダウンの面白さもあるのが、

クーンツの魅力である。

SFで宇宙人や超能力者が出て来たと思わせて、

実は普通の人間だったという落ちは許されない。

が、クーンツには何でもありです。

今回、脇役で、スティーヴン・キング のホラーを読んでいる人物が出て来るんだが、

そういうのもアリなのがクー様 である。

スティーヴン・キング の登場人物はクー様 の本なんか読まないよね?

読んでいる本があったのなら御教示願う。

ウィスパーズ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)

ウィスパーズ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)

ウィスパーズ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)

ウィスパーズ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)