『丸かじりドン・キホーテ』 中丸明 新潮文庫

ドン・キホーテ』のダイジェスト訳とスペインの時代背景の解説と

セルバンテスの伝記で構成されたお値打ちな本。

ドン・キホーテ』なんて古臭い滑稽文学だと思っていたが、

メタ・フィクションの要素もある近代文学の開祖だったのである。
文学としてはドタバタの裏に潜む比喩を読み取るべきだろうが、

単純にギャグものとしても、現代でも通用するな。

ギャグアニメになってないの?

キチ○イと馬鹿の珍道中と思わせて、

実はサンチョ・パンサは凄い知恵の持ち主と判る、

パンサの太守時代の名奉行振りがデラ好み。

そのうち本物も読みます。

丸かじりドン・キホーテ (新潮文庫)

丸かじりドン・キホーテ (新潮文庫)