『ストレンジャーズ』 ディーン・R・クーンツ  文春文庫

本作のキーワードセリフ
「あっ、月が…」
「真紅の…」
「宇宙服?…」

クーンツ版「幻魔大戦」「星を継ぐもの」と紹介出来るギャグネタが埋まってるのはイイw

最初の100P、第一章は丸々いらないよな。

クーンツを読んだことが無い人には勧めてはいけない、

無駄な描写が多すぎる水増し作。

本書のベストセリフ

「あいつは作家だろうが。

作家なんてみんな一緒だよ。

ノーマン・メイラーは女房の足首をつかんで

高い窓から逆さまに吊り下げたそうじゃないか。

ヘミングウェイだって、しょっちゅう喧嘩していたようだし」

ヘミングウェイはもう死んでるのよ、パパ」

「そのことだよ。

喧嘩したり、呑んだくれたり、

ドラッグをやったりしたから命を縮めたのさ。

作家なんてろくでなしに決まっている」


地味に真面目にコツコツと働く能力が無い者がクリエイターになるのだから、

クリエイターはろくでなしに決まっているが、

小説家はマシな方だと思う。

一番酷いのは演劇関係者だな。

次が音楽関係。その次が美術関係者だと思います。

で、内容はクーンツがブレイクしてベストセラー作家になった記念的な作品と言われるが、

イデアは悪くないが、

無駄な描写、引き伸ばしのテクニックが多くて、

素直に感動出来ません。

感動のバワーポイントもホラーというよりSF寄りである。

スーバーナチュラルの正体は『ファントム』 を超えるかと期待させるが、

3万年のレベルである。

絶版になっているようだが、これは絶版でもいいと思う。

これよりコストパフォーマンスのいい傑作はクーンツにはイパーイありますww

ストレンジャーズ〈上〉 (文春文庫)

ストレンジャーズ〈上〉 (文春文庫)

ストレンジャーズ〈下〉 (文春文庫)

ストレンジャーズ〈下〉 (文春文庫)