『鬼面の研究』 栗本薫 講談社文庫

伊集院大介シリーズ第3作。

本書のベストセリフ

「かれらにはかれらの生活とやり方があるということ、

それこそが、TV――いや、現代のマスゴミにとって、

最も理解しがたいことなのではないのだろうか」


権力の監視機構ではなくて、

第四の権力者集団と成り下がったマスゴミにはムカツキますよね。

マスゴミなど必要としない存在を理解出来ずに、

取材されるのを光栄と思えとマスゴミ関係者は増長してけつかるからなw
それはともかく、

小説としての感動は第1作『絃の聖域』 第2作『優しい密室』 に及ばないが、

本格推理としては前二作より優れている。

暗黙の了解として突っ込んではいけない、

推理小説のシチュエーションそのものにトリックを仕込んだ傑作。

舐めてかかると大火傷するぜw

鬼面の研究 (講談社文庫)

鬼面の研究 (講談社文庫)