『神の剣悪魔の剣』 リチャード・A・ルポフ  創元文庫

プロローグは色名のキャラ(シロとクロだったか?)が戦うもので、

どこが日本神話なのか判らないが、

本編で日本神話の神々の名を元にしたキャラが出てくるが、

名前を借りただけという印象を受ける。
日本神話の素晴らしい点が強調されてなくて、

愛国者にとっては期待外れだろう。

世界で一番人気のある神話はギリシャ神話だと思われるが、

ギリシャの神々はとても人間臭くて共感出来るという意見があるが、

世界一人間臭い神々は日本神話の神々である。

スサノオノミコトは荒ぶる神時代に、天照大神を馬鹿にする行為として、

目の前でウ○コをしたりする。

文字通り世界一人間臭いw

冗談は抜きにしても、最高神天照大神が機織りするシーンがあるのが、

日本神話の素晴らしさ!

天皇陛下も一応農作業します。

高貴な存在でも労働するというのが、日本人の勤労勤勉な姿勢に密着していた筈だが、

汗流して労働するのは下層階級の民であるという西洋思想に汚染されてから、

日本人の美徳は失われたよな。

士農工商SF作家なのであーるw

神の剣悪魔の剣―ファンタジー日本神話 (創元推理文庫 660-1)

神の剣悪魔の剣―ファンタジー日本神話 (創元推理文庫 660-1)