『黒曜石のなかの不死鳥』 マイクル・ムアコック 井辻朱美訳 ハヤカワ
卑怯で疑い深く気の小さい、ヒロイックファンタジー最強のヒーロー、
エレコーゼの新たな試練は、並行世界に転移され、
ウルリック・スカーソルの名で、自分と敵を探索する事だった。
平和な地球に帰る事はできるのか?
謎を解く為には<黒の剣>を手にしなければならない。
ホークムーンの世界では<夜明けの剣>、
ローランの世界では<デュランダーナ>、
アルトスの世界では<炎の剣>として
具象していた永遠に転生する意志ある剣を!
エレコーゼの剣も部分的化身でしかなかったのだ。
赤色矮星と化した太陽を持つ冷え切った未来のどこかの地球を、
エレコーゼがしなくてはならない事とは何か?
永遠の戦士が倒さなくても、
この地球の人類も亜人類もどうせすぐ滅亡する運命なのに・・・。
一巻ほどの感動はないが、
謎が膨れ上がって中継ぎとしては巧いだろう。
プロローグで、
あのオーベック(エルリックの先祖だっけ?)が登場します。
黒曜石のなかの不死鳥―永遠の戦士エレコーゼ〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: マイクルムアコック,Michael Moorcock,井辻朱美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 文庫
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