『ガニメデのクリスマス』 アイザック・アシモフ 浅倉久志 訳 ハヤカワ

「地球種族」
「金星の混血児たち」
虚数量」
「遺伝」
「歴史」
「ガニメデのクリスマス」
「地下鉄の小男」
「新入生歓迎大会」
「スーパー・ニュートロン」
「決定的!」
「幽霊裁判」
「時猫」


一番面白かったのは「決定的!」である。
木星人が地球人を全滅させようとしている事に気付いた科学者が対策を練る話だが、

木星の惑星環境で生まれる科学技術を推理して、

木星人は絶対に木星の大気圏を脱出することは不可能と結論する話。

そこで終わったら落ちが弱いので、実は可能にする技術の使い方も提示されてしまうが、

重力と重力ポテンシャルの違いなど、途中の推論が楽しい。