『神々自身』 アイザック・アシモフ 小尾芙佐 訳 ハヤカワ

本書はアシモフSFの最高傑作である。

ファウンデーションもロボット工学ものも、

論理的なSFの世界に展開されるミステリの面白さなのだ。

言い切ってしまえば、本書はアシモフが書いた唯一のハードSFである。
J・P・ホーガンに最も近い感動を与えてくれる本書が、

アシモフのベスト1でなければなんだというのだ。

ホーガンやシェフィールドのような社会科学における現代性はないが、

現代自然科学のみで、神を完璧に否定するので、

愉快痛快面白さ丸かじりの小説である。

核物理学が存在する21世紀においても、

神が宇宙を創造したなんて思うアホは、

本書を読んで自分の教養の無さを思い知るがいい!

神とは我々自身の持つ科学力さ!

神々自身 (ハヤカワ文庫SF)

神々自身 (ハヤカワ文庫SF)