『神々自身』 アイザック・アシモフ 小尾芙佐 訳 ハヤカワ
本書はアシモフSFの最高傑作である。
ファウンデーションもロボット工学ものも、
論理的なSFの世界に展開されるミステリの面白さなのだ。
言い切ってしまえば、本書はアシモフが書いた唯一のハードSFである。
J・P・ホーガンに最も近い感動を与えてくれる本書が、
アシモフのベスト1でなければなんだというのだ。
ホーガンやシェフィールドのような社会科学における現代性はないが、
現代自然科学のみで、神を完璧に否定するので、
愉快痛快面白さ丸かじりの小説である。
核物理学が存在する21世紀においても、
神が宇宙を創造したなんて思うアホは、
本書を読んで自分の教養の無さを思い知るがいい!
神とは我々自身の持つ科学力さ!
- 作者: アイザックアシモフ,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1986/05
- メディア: 文庫
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