『造物主の掟』 ジェイムズ・P・ホーガン 創元

21世紀、初めて土星の衛星タイタンの雲の下に観測機を降下させた人類は、

信じられないものを発見した。

ロボット知性体文明社会が存在していたのである。

かくして核融合プラズマロケット<オリオン>は50名の科学者を乗せて、

タイタンめざして旅だった。

だが、オリオン号には、なんと、あの、

世にもおぞましくて気持ち悪くて恥ずかしい、超能力者も乗っていたのである!

J・P・ホーガンが超能力者を主人公にした凄い作品である。

あ、もちろん、奇術師が、手品ではなくて、超能力と自称しているだけですがね。

この作品にでてくるトリックを使えば、誰でも超能力者になれます。
奇跡を披露して、尊敬されたい人は、読んで真似するといい。

ユリ・ゲラーとまったく同じことを、手品でもできるのに、

なんでわざわざ超能力などと呼ばなアカンのかしらん?

考える頭のない人たちには困ってしまいます。

例によって、反超能力、反体制、反戦という素晴らしい話でした。