2012-05-27から1日間の記事一覧

『恐喝―シンガポールウインク』 ロス・トーマス 立風書房

本作の主人公は元スタントマンの中古車販売業者、敵はマフィアと思わせて、もちろん国家権力のスパイ組織も敵。 主人公の父が超一流スタントマンで主人公はスタントの英才教育を受け、12歳で車の運転を、14歳で飛行機の操縦を覚えて、ハリウッドNo1のスタン…

『ポークチョッパー:悪徳選挙屋』 ロス・トーマス 立風書房

本作の主人公は労働組合委員長。敵は大統領直属の謎の組織。委員長の選挙戦をリアルに描写したかったらしく、ロス・トーマスお得意の複雑でイリーガルな謀略戦が発動するのが遅く(殺し屋は最初から登場してるけど)、これはロス・トーマス作品としてはやや劣…

『可愛い娘』 ロス・トーマス 立風書房

民間人(本作は新聞記者)が政府権力(本作は上院議員)の陰謀に立ち向かうという、いつもの非国民作家ロス・トーマスの魅力爆発の作品である。主人公は食う為に新聞記者しているが、夢は歴史家、大学教授であり、探偵としての調査能力は抜群であるが、武力は0。…

『ディーン牧師の事件簿』 ハル・ホワイト 創元推理文庫

「プロローグ」 「足跡のない連続殺人」 「四階から消えた狙撃者」 「不吉なカリブ海クルーズ」 「聖餐式の予告殺人」 「血の気の多い密室」 「ガレージ密室の謎」21世紀に甦った黄金本格推理とマンセーするべきだが、本格推理としては無駄な人間描写が私…