『灰色の嵐』 ロバート・B・パーカー 早川ミステリ文庫

スペンサーシリーズ36作目。

本書のベストセリフ「彼は若すぎた。ヒロイズムが要求され、かつヒーローが殺されない映画を観すぎている」

マスゴミ批判、若者揶揄、素晴しいジェンダー観と3拍子揃った安定したいつものスペンサーシリーズ。

章立てが多く会話ばかりでスカスカの組み方であっと言う間に読める軽い話に思えるが、TVや映画と違って最低限の深みがある巧い小説である。
シリーズ全て読んでる人前提で、これのみ読んだらセリフの深みが理解出来ないので、スペンサーシリーズは順に読もう!
今回ホモネタ無しかと思ったらラストの方で意外な人物がホモだったと明かされ、良かったざんす。
そして、そのホモネタの章でホークが十代の美少女に逆ナンされて、「俺はスペンサーと居るほうが楽しい」と美少女を振るのは、
やはり、ホークとスペンサーがホモに目覚める伏線だと思う。
シリーズ未完(後1冊で絶筆)で作者は死去したが、別の作家が続きを書くという噂があるが、最終巻はスーザンが死んでスペンサーとホークが結ばれますように…。
ホークが攻めでスペンサーが受けだな。(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ。

灰色の嵐 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

灰色の嵐 (ハヤカワ・ミステリ文庫)