『マヂック・オペラ --二・二六殺人事件』 山田正紀 早川

探偵役(小林少年役)は築地警察署で小林多喜二を拷問して殺した特高刑事!?

江戸川乱歩と面会した事もある本物の怪人二十面相は、

日本の黒幕に操られ暗躍する。

黙忌一郎(明智小五郎)は芸者殺人事件を解決する事が、

日本を救う事になると小林少年に捜査させる。

押絵と旅していた江戸川乱歩

自殺して存在しない筈の芥川龍之介に出会い、

小林少年は萩原朔太郎や萩原恭二郎に出会う。

もちろん、二・二六事件の有名キャラもいっぱい出て来ます。

二・二六事件での影の戦車戦も描かれます。
本格歴史冒険推理!にしようとしてちょっと失敗した感じ。

詰め込み過ぎて無理無駄を感じた。

江戸川乱歩のコピペに徹した本格推理小説「N坂殺人事件」と、

歴史小説「真崎甚三郎の真実」、

冒険小説「謀殺の八九式中戦車甲」の

三作に分けて書いた方がすっきりして良かったと思う。

仮想戦記SF「秩父宮の野望」として裕仁軍と秩父宮軍が戦う話も読んでみたいがw