『国語入試問題必勝法』 清水義範 講談社文庫
「猿蟹合戦とは何か」
「国語入試問題必勝法」
「時代食堂の特別料理」
「靄の中の終章」
「プガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮」
「いわゆるひとつのトータル的な長嶋節」
「人間の風景」
の七編が収録された短編集。
落ちの切れ味が悪い、
ってゆうか、文体を物真似したパスティーシュで、
落ちらしい落ちが無い話が多すぎて脱力した。
筒井康隆 に比べると破壊力が少なすぎる。
ギャグパロディではなくてパスティーシュなので、
必ずしも笑えなくてもいいのかもしれんが、
笑いの要素が皆無の話もあり期待外れでした。
笑わせようと努力している作品も、
時事ネタも使っているので、
今となっては?の作品もある。
クスリとはするが、爆笑作品はありません。
毒の要素が少ない優しい笑いが好きな人向け。
信長もルノワールも長嶋も偉人として書いてるのは、
普通過ぎる視点で大人し過ぎるよな。
ぶっ飛んだ笑いを期待する人は読む必要はありません。
エーリッヒ・ケストナー の『飛ぶ教室』 の
パスティーシュぽい『飛ばされた教室』読んでから、
清水義範を読み続けるか否か判断したいと思います。
- 作者: 清水義範
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/10/08
- メディア: 文庫
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