『雨の恐竜』 山田正紀 理論社

前代未聞!容疑者は恐竜!?

吊り橋から転落した変態ロリコン教師(教師とはすべからずロリコンである)

の死体が発見された。

現場には恐竜の足跡が!

教え子の中学生は恥ずかしい写真を抹殺する為に、

叔父の刑事を通して捜査に介入する。

彼女は就学前に恐竜と遭遇した記憶があった。

彼女とシンクロした恐竜が犯人(人でないじゃんw)なのか?

恐竜はイドの怪物なのか?

後から現れて、いいところをかっさらおうと企む

名探偵君音(クイーン)は、事件を合理的に解決出来るのか?

こう書くとユーモアミステリみたいだが、

ライノベの文体の詩情溢れるファンタジーミステリです。
が、教師も警官も腐敗しているのが、

21世紀の小説としてリアルである。

どえりゃあ簡単な漢字にもルビが振ってあるので、

小学生を山田正紀 ファンに引きずり込むのには本書がベストだろう。

雨の恐竜 (ミステリーYA!)

雨の恐竜 (ミステリーYA!)