『処刑御使』 荒山徹 幻冬舎文庫
七人の朝鮮人コマンドは時を翔る。
伊藤博文に護衛などいない、博文が少年だった時代に!
山風忍法にもタイムトラベルものがあるが、
荒山先生もやってくれました!
タイムトラベルのルールが明確で知的興奮します。
未来から過去へ武器は運べないが、
超能力者というか、妖怪を送り込むので、
若き日の伊藤博文に大ピンチがたて続けに襲う!
全長10mの巨大ムカデや仏像ロボが襲って来る!
仮面の忍者赤影の世界ですな。
てゆうか、赤影よりぶっとんでいるよ。
超絶の戦いに巻き込まれて、
池波正太郎 、五味康祐 、柴田錬三郎 、南條範夫 、山手樹一郎 等が、
雑魚扱いでドンドン死んでいくが、いいのかコレ?
荒山先生一人で、日本の時代小説家業界に喧嘩売ってますがw
SFとしてもタイムパラドックス自体を物理力として武器にするのがユニーク。
テンポよくアクションの連続で、リーダビリティに溢れた傑作。
伊藤博文が主人公なので、
悪の朝鮮総督の面だけではなくて、
魅力的な日本人としても描写されてますので、
右翼の方にもお勧め。
- 作者: 荒山徹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/06
- メディア: 文庫
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