『死者の代弁者』  オースン・スコット・カード 早川文庫

あの傑作「エンダーのゲーム」の続編。
軍事司令官として敵を大量虐殺してしまったエンダー少年は、
敵の唯一人の生き残りを庇護しながら、静かに生きていた。
が、生きる為には働かなくてはならない。
エンダーが選んだ職業は「死者の代弁者」、
ようは葬儀屋である。
生命は尊いものである。
死んで喜ばれる生命体など存在してはならない。
誰もが喜んだゴロツキの葬儀に現れたエンダーが、
代弁するシーンは泣ける。
ゴロツキでも死ねば神様仏様と崇め奉る日本人の心情にマッチする傑作である。

死者の代弁者〈上〉

死者の代弁者〈上〉

死者の代弁者〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

死者の代弁者〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)