『コンピューター404の殺人』 エドワード・D・ホック 

THE FELLOWSHIP OF THE HAND

トランスヴェクション事件から一年後、CIB局員、アール・ジャジーンは、

アメリカ・カナダ合衆国大統領選挙用コンピューター”フライデー404”の点検技師に呼び出された。

選挙五週間前だというのに、フライデー404は反応していたのだ!

何者かが既にプログラムを打ち込んでいたのだ!

そのプログラムを走らせた結果、開票結果が現れた。

が、その二人の候補は予備選で指名されていない。

8万票あまりが投票されたこの選挙はいったい何の選挙だったのか?
政府のコンピューターをアクセスし、利用する8万人ものメンバーがいる秘密結社の正体は?

新たな敵の胎動とともに、宿敵HANDも、コンピューターで完全防衛された脱獄不可能の連邦刑務所からリーダーを救出し、

THE FELLOWSHIP OF THE HANDの新しき名の元で、活動を再開した!


ミステリとしては前作より劣るが、三つ巴の戦いは面白い。

相変わらずCIBはドジですけどね。

コンピューター404を発端に二つの殺人事件の謎解きの楽しみもあるが、

別に404が殺人するわけじゃあないのよね。

訳者の凝り過ぎである。

原題は「指輪物語」を捩っているのです。

それに限らず作者は実在する人物や小説の人物を自分のキャラにするのが好きみたいである。

文学スノビズムなどと言わんよーに。

でも、キャラ全員のモデルが全て判る人は相当の読書人ですな。

文学だけでなく、数学者の名まで付けているしね。

実は変態ロリコン男向けの本でもある。

12歳の時に強姦されそうになった美少女がトルコ商人によって訓練され、

中年の大金持ちの妻となり、にゃんにゃんするのだw

女は夜のオモチャにはなれても正義の為には役に立たんのですよ。

美少女はベッドの上では男を楽しませることが出来たが、戦闘中の男の命を救うには何の役にも立たんかったのです。

男は自分一人で逃げのびれたのに、発情パープリンウジウジぶりっこ美少女を助けようと戻ってしまった為に死んでしまったのです。

夜のオモチャの為になんか命を捨てるな、くぬやろ!

コンピューター404の殺人 (1980年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

コンピューター404の殺人 (1980年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)