『三国志』 北方謙三
ハードボイルド馬鹿の出鱈目三国志。
三国志を舞台にする必然性がないと言うか、
三国志を侮辱するふざけた小説である。
史実を捻じ曲げ、呂布や張飛や馬超等の肉体派のみを美化してる。
楊脩徳祖は小者の代表みたいに扱われたあげく、
鶏肋の謎を解けなかった故に、その場で首を刎ねられてしまう。
易姓革命の思想を無視し、
中国の皇室より日本の天皇制の方が素晴らしいと主張する右翼三国志である。
万世一系賛美は日本だけではなくて、
800年の伝統を持つタイ王室を賛美してるのかも知れんが、
知的レベルの低い日本の小説界にとっては、天皇賛美としか解釈できないだろう。
この小説を読んで怒り狂った中国から核ミサイルが発射されても私は文句は言わない。