『晏子』 宮城谷昌光 新潮文庫

2巻までがお勧め。敵国の民の事も考える晏子は、世界一の軍師である。

君主よりも天命よりも民意が一番大事なのであ〜る。

アンビバレンツが生じる事態でも、全ての存在を高める策を考える晏子は凄い!

アクロバテックな仁義礼忠孝の策のサーカスに酔いしれろ!
三国志の成功率100%の軍師カク元和は、主君のみを高める策を

常に間違えずに献策したが、主君が悪でも善でも大物でも小物でも、

常に主君の事しか考えなかった。

それはそれで、仕事を選ばないプロ軍師でかっちょええが、

晏子のように主命に背いても全てを幸福にする策を捻り出して欲しかった。

勢力の海の中で、全ての勢力に協力して全てをより良い存在に高めようと、

離れ業を演じ続ける晏子は世界一の軍師である。

天皇陛下の為に単純に虐殺を続けた日本軍て、本当に世界一アホな組織だな。

晏子(一) (新潮文庫)

晏子(一) (新潮文庫)

晏子(二) (新潮文庫)

晏子(二) (新潮文庫)