名古屋市美術館「フリーダ・カーロとその時代」展

友人B氏と会う約束があり、駅で待ち合わせ。
駐車料金(100円)
私の車でガストへ。(食事代924円:B氏はランチタイム、私は食後のコーヒータイムである)
坂本竜馬はクソだ!」
高杉晋作マンセー!」
などと楽しい会話して、車をB氏の家の駐車場に止めさせてもらい、一人で駅に戻る。

名古屋市美術館で「フリーダ・カーロとその時代」展(1000円)を観る。
音声ガイドキットレンタル料(500円)

●夢と予感:マリア・イスキエルド
タッチが泥臭いのでバロより汚い絵に思えて、
あまり感動出来ないが、
イスキエルドを一点挙げるとしたらこれだろう。
シャープさはないが、シュールな絵ではある。
首を斬り落とされても、走り回る血の体が胸に迫ります。

●死の仮面を被った少女:フリーダ・カーロ
別コンテンツで批評したので省略。

●露わになった人生を見て怯えた花嫁:フリーダ・カーロ
妖精のような可愛らしい小さな花嫁人形が、
メタファー化された静物(小鳥もいるけど)の群れの中から不安げな顔を覗かせている絵。
メキシコ美術特有の泥臭いタッチはなくて、西洋のシュルレアリスム絵画と言っても通用する綺麗な絵。
カーロの個性である痛さは伝わって来ないが、
私が好きなカーロの絵は、カーロらしからぬ絵の方です。
ココナッツと鳥さんがきゃわいい!ハァハァ…。

静物フリーダ・カーロ
犬さんがきゃわいい!ハァハァ…。

●インコと旗のある静物フリーダ・カーロ
インコさんがきゃわいい!ハァハァ…。
ハァハァする箇所が違うぞとカーロファンに刺されそうだから、
真面目に考察すると、植物の中にひとつかふたつだけ、
植物ではないものを描くカーロの静物画は、
アクセントがあってよいと思う。

●二匹の蠅のいるコラージュ:フリーダ・カーロ
蠅さんがきゃわいい!ハァハァ…。
今回はずっとこのギャグで行くのか?(藁
冗談抜きで、綺麗な蠅さんです。
絵画史において、蠅をモチーフにした女流画家が存在しただろうか?
女の裸ばかり描いている男性画家と比較すれば、
カーロの優れた芸術性が理解出来るであろう。
裸体画は芸術ではなくて猥褻目的だっちゅうの!

●決裂:レメディオス・バロ
バロ目的でカーロ展に行ったのだが、
バロマイベスト3のこれが展示されていて狂喜しました。
窓から覗く6人の顔の微妙な表情の違いが、本物の大カンバスでは確認出来て嬉しかったです。

●魔術飛行:レメディオス・バロ
本物の大カンバスでは飛行させる魔法の糸もはっきり見えて良かったです。
二人の人物の顔色の違いも、小さな画面では気付かないだろう。
ネット上の小さな画面では、バロの素晴らしさは100%伝わりません。
へたくそな画家は縮小された絵の方がマシに見えることがあるが、
バロは本物の巨大カンバスで観るとより一層感動します。

●ハーモニー:レメディオス・バロ
壁に創造の女神が描かれていることに、本物を見てやっと気付いた。
床から出ている変なものも昔は気付かなかった(藁
バロは観れば観るほど新しい発見があってよいな。

●鳥の創造:レメディオス・バロ
創造している鳥女に留まらず、鳥を創造している鳥女だと理解出来た。
鳥の飛行経路は実は遠回りの右旋回である。
バロは奥が深くて良い。

●星粥:レメディオス・バロ
実は「星の狩人」の続編らしい。

●再生:レメディオス・バロ
月と萎れた植物に気付いた。

●擬態:レメディオス・バロ
顔と椅子の模様が同じだと気付いた。

●行動する銀行家たち:レメディオス・バロ
木が生えていることに気付いた。

●菜食主義の吸血鬼:レメディオス・バロ
鶏が実は犬だと気付いた。

●蘇生する静物レメディオス・バロ
蚊が四匹飛んでいることに気付いた。

●放浪者:レメディオス・バロ
禿げ?浮浪者には禿げはいないという説があるが?
スマソ、浮浪者ではなくて、放浪者でしたな。
バロ作品は全部突っ込み可能な素晴らしいカーロ展であった。

●ダルヴォー:レオノーラ・キャリントン
所詮お嬢様の遊びであるキャリントンの絵など評価したくないが、
枯れた木が屹立する広場に、不思議な人間型生物が屯しているこれは、
デ・キリコっぽい寂寥感もあって良かったです。

2階にカーロ展の特設売店があったので、
図録とバログッズを全て買ったら、13500円も消費してしまった(藁
買ったのは、
「星粥」のポスター
「星粥」のトートバッグ
「星粥」のクリアファイル
「星粥」の封筒
「星粥」のメモ帖
「星粥」の栞
「星粥」の文鎮
「星粥」のマグネット
「星粥」の両面キーホルダー
「星粥」の片面キーホルダー
「星粥」の絵葉書
「擬態」の絵葉書
「蘇生する静物」の絵葉書
「菜食主義の吸血鬼」の絵葉書
「菜食主義の吸血鬼」の文鎮
「菜食主義の吸血鬼」のマグネット
「菜食主義の吸血鬼」の両面キーホルダー
「菜食主義の吸血鬼」の栞
「鳥の創造」の絵葉書
「鳥の創造」のマウスパッド
「鳥の創造」の封筒*2(陳列の仕方が悪くてダブって買ったぞ、ゴルァ!)
「鳥の創造」のマグネット
「鳥の創造」の栞
である。
「決裂」がグッズ化されてないのは納得出来んぞ!
展示されただけで感謝するべきか。
マイベスト1の「(自己との)遭遇」と
スト2の、生首をぶら下げた「精神分析医のオフィスから出てきた女」も展示して欲しかった。

手持ちの金が少なくなったので、1階の正規の売店では、
何も買えなかった。
新しいマグリットグッズが入荷していたので、また近日中に買出しに逝きます(藁