第46回新象展

愛知県芸術文化センター8FギャラリーABCD室にて「第46回新象展」(700円)を観る。
展覧会名から私の嫌いな抽象主義が多いと予測されるが、
やっぱ、抽象主義がほとんどだったが、
一応8作品心に残った。

ウルトラQ マンモスフラワー
ウルトラQ バルンガ
バルンガのパクリかい!と思ったら、マジ、バルンガで驚いた。
リキテンシュタインがコミックの模写を現代美術と主張したのだから、
日本の素晴らしい特撮やアニメで芸術する奴がいてもおかしくないよな。
日本の空想特撮ドラマとロボットアニメの思想的深さは世界一である。
くだらない抽象画より、特撮やアニメの方が
遥かに優れた芸術であるし、感動出来る。
ワケワカラン造形物より、ロボットのプラモや怪獣の着ぐるみの方が美術的価値があると思う。
この作者にはぜひ、ウルトラマン
ブルトンとダダも描いて欲しい。
そういえば、ヒロ・ヤマガタ勇者ライディーンをパクっていたっけ(藁

環境保全
海にブレンパワードのノヴィス・ノアみたいなものが浮いています。
何が環境保全なのかよく判らないが、
環境保全を訴えていると言われれば、そう思える。
環境保全は大事です。
じっくり鑑賞しませう。

●DOWN WITH IT
写真と見紛う(写真かもしれん)リアルな美少女の上に
パウル・クレーの人物みたいな抽象的なワケノワカランものが重ね描きされています。
美少女だけでも入選出来るレベルだと思うが、
美少女の顔描いて喜んでいるのは変態である。
芸術家としては、美少女は否定しなくてはね。
●COMIN’UP
上の続編ぽい。
こちらでは、数字やら、ワケノワカラン記号やらで、
完全に美少女の顔は隠れてしまっている。
「DOWN WITH IT」が無ければ、
隠れているのが美少女だとは判断出来ない。
という事は、やはり美少女を描く奴は、
変態ロリコン男であって、
本物の芸術家ではないと訴えているのだ!
素晴らしい芸術作品ですな。

●刻の記憶の中にⅠ
●刻の記憶の中にⅡ
透明人間風の切断された下半身と暗い人物の顔の絵。
ⅠとⅡの違いは、上下のコンポジションが逆転し、
微妙に色使いが違うことである。
描きこみは巧いし、寂寥系は好きなのでグッと来るが、
似たような2枚を展示する意図が判らない。
連作表示にする必要性を感じないので、私はⅡのみを展示するべきだと思いました。

メソポタミアIRAQ2003
イラク攻撃したアメリカとイギリスを批判する作品。
森村泰昌のように反戦絵画はゴヤのパクリをすれば良いと思うが、
こういう抽象表現主体で、具体的な国を批判する作品もあって良いよな。
抽象なのに具象が見えるって、凄そうだが、
ようは国旗ネタでやんす。
日の丸をおもちゃにした絵を東南アジアの画家達に
精力的に描いてもらいたいと思いました。
日の丸は四角と丸だから、
日の丸を馬鹿にしているのではないですよ、
幾何学抽象的なミニマルアートですよと言って、
言い逃れ出来ると思う(藁