『レオノーラ・キャリントン展』 監修:野中雅代
- 作者: 野中雅代
- 出版社/メーカー: 彩樹社
- 発売日: 1997/10/01
- メディア: 単行本
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感動する絵が「フリーダ・カーロとその時代展」と被っているので、ここではほとんど書くことがない(藁
●ダウン・ビロウ
ダウンビロウステーションの元ネタってキャリントンだったのか!
●アルテス110
アラミス78の元ネタってキャリントンだったのか!(違います藁
●聖アントニウスの誘惑
同題のボスへのオマージュ。手本が良いのでキャリントン版もなかなか面白く仕上がっている。
アントニウスは、誘惑する女性達を、3つの頭を持つ巨人に変身して蹴散らしています。(というより平然と無視しています)
素っ裸で挑発したが、川に投げ込まれ溺死する女性も描かれているのは痛快である。
女性の裸体は水洗便所に流すのが相応しいというメタファーですな。
女性の裸体が美しい芸術だと思っている奴は、目がおかしいと思います。
汚い猥褻物です。川に流しましょう!
欲望の権化みたいに扱われる豚が、この絵では優雅に描かれているのもいい!
●牧歌
モチーフは草上の昼食。
この絵を観れば、マネの「草上の昼食」が、
芸術的センスが欠落した唾棄すべき猥褻画だと理解出来ます。
●資産目録
バロの空飛ぶ銀行員の前編みたいだ。
これに限らず、モチーフがバロと共通するのも結構あって、
キャリントンのみバロのみ観るより、二人はまとめて観る方がより面白くなります。