『百頭女』 マックス・エルンスト 巌谷國士 訳 河出文庫

百頭女 (河出文庫)

百頭女 (河出文庫)

シュルレアリスム小説かと思って買ったが、コラージュで構成された絵本である。

巌谷國士訳だから、原文はフランス語であり、フランス語のギャグも展開されているようであるが、

解説読まないと理解出来ないようでは、巌谷國士の名訳も失敗してる気がする。

エルンストはドイツ生まれのくせに、フランスに帰化したからと言って、

フランス語でこれを書いたのは、軟弱に思える。

軟弱なフランス文化は駄目駄目よ(藁

解説で加藤郁乎が巌谷國士風のギャグやっているが、捨てろタイプというギャグは面白かったが、

肝心のエルンストのコラージュが白黒なので、求心力が薄くて、タルイ。

文は一行キャプションみたいなもので、絵本よりも文が少なくて、巌谷國士の名訳を味わうにも物足りない。

世界一の絵本は、シルヴァスタイン作、倉橋由美子訳の「僕を探しに」で0K?(古すぎるっちゅうの!藁