『フリーダ・カーロとその時代』 監修:野中雅代
2003年に行われたフリーダ・カーロとその時代展の図録である。
この本に書かれている画家の紹介文は、カーロやイスキエルドの苦悩が伝わってくる名文である。
女性画家は、全能の神ゼウスになることを許されない。
よくて、男をインスパイアする芸術の女神ミューズ、
ほとんどの実態は、男の性欲の対象でしかないビーナスにとどまれと、
男性が作った封建社会は、クリエイティブな女を認めない。
それどころか、イスキエルドは男性画家達に積極的に政治的に妨害され、
作品を発表する機会を奪われて、失意のうちに死んだのですよ。滂沱。
女性クリエイターは、男女平等が法で保障されている現代日本に生まれたことを感謝するように。
100年前のメキシコに生まれていたら、
男性画家や男性教師の性のおもちゃにされる人生でしたよ(藁