『冷たい方程式』 トム・ゴドウィン他  浅倉久志他 訳 早川文庫SF

接触汚染」キャサリン・マクレイン

「大いなる祖先」F.L.ウォーレス

「過去へ来た男」ポール・アンダースン

「祈り」アルフレッド・ベスター

「操作規則」ロバート・シェクリイ

「冷たい方程式」トム・ゴドウィン

「信念」アイザック・アシモフ


の七作が収録されているが、最高傑作は、

泣きSFのオールタイムベストの座を「アルジャーノン」と長い間争った

「冷たい方程式」で決まりであろう。

「アルジャーノン」との戦いは、キイスがメジャーになって負けたが、

長編版が無いゆえに、泣きSFの最高短編は、「冷たい方程式」であるというのが、不動になった。

NHKでラジオドラマ化されたが、任務終了後、パイロットが狂ってしまうのは、

余分な演出だと思った。

大勢の命を救うために一人の美少女をぶち殺すのは、

社会的人間として当然のことである。

そんなことで狂う繊細な神経持っていたら、

恥を知らない政治業者とマスゴミが支配する社会では生きていけませんよw

少女が無知だったのも悲劇の原因、

普通の人は泣くが、美少女より知識を愛する男は拍手喝采してしまう

素晴しい泣きSFである。

どうでもいいが、アシモフの「信念」は同じネタを小悪魔アザゼルシリーズでやっている。

主人公は物理学者ではなくて一般人になってるがねw