『前哨』 アーサー・C・クラーク  浅倉 久志 他訳 ハヤカワ文庫SF

前哨 (ハヤカワ文庫 SF (607))

前哨 (ハヤカワ文庫 SF (607))

・第二の夜明け

・おお地球よ

・破断の限界

・歴史のひとこま

・優越性

・永劫のさすらい

・かくれんぼ

・地球への遠征

・抜け穴

・遺伝

・前哨

全体的にSFミステリが多く、楽しく読める。

「破断の限界」は必読である。方程式ものである。

「私は死ぬようなことはしてないわ!死ぬようなことはちっとも!」

と泣いたパープーアーパールンルンギャルが登場する元祖とよく比べてみるのも一興である。

で、それがどうしたっていうんねん!

と怒鳴りたくなるバカバカしい話(そもそも話にもなんにもなっちゃいない駄文)もあるが、

珍しくも戦闘シーンのある話もあるし、

短編集としては買っても損はないだろう。

もちろん「太陽からの風」には負けるけどね。