劇場への招待 「オイディプス王」 蜷川幸雄 演出
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2005/02/25
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そして、TVは基本的に観ない主義だが、
ニーナのアテネ公演を放送していたのでついうっかり見てしまった。
ニーナの傑作は男優のみのシェイクスピアものだと思うが、
これも悪くはない。
一番の見所は、髭面で禿げちゃびんのおっさん達の群舞群読シーンだろうな。
泉谷しげる顔のむさ苦しいおっさんが20人も輪になって踊るシーンは素晴らしい迫力!
主役のオイディプスは野村万斎だが、
ギリシャ古典悲劇というよりも、日本の古典芸能のような古臭さを感じた。
ギリシャ人の観客の拍手が鳴り止まなかったが、
彼らは、東洋のチンケな島国の黄色い猿が
ギリシャ悲劇を上手に猿真似したことに拍手したのだと思う。
我々が猿回しの芸に拍手するのと同じ感覚だと思う(爆
三田昇の芝居もヘタに見えた。
女優は浅実れいしか登場しないが、子役で女の子が2・3人出てくる。
ホモのニーナには美少女のみを舞台に立たせるのが苦痛なのか、
ストーリー的に必然性のないシーンに美少年がついでに出てくるのは笑ったよ。
ニーナがどこまで原作を自分の趣味に変更しているのか、
ソフォクレスの本を読みたくなったぞ。