『オイラー、リーマン、ラマヌジャン』 黒川信重 岩波科学ライブラリー

表紙にゼータの鼓動と書かれているし、

ガンマ(ガンダムリック・ディアス)とゼータの関係など、

ゼータガンダムのファンは必読。

富野監督って数学にも造詣が深かったんですねえ…。

悪役として数学史で小物扱いされるクロネッカーを、

離散数学(代数学)と解析学(微積分学)の

統一を目指していた先駆として捉えなおしているのも

クロネッカーファンは必読。

フェルマーの最終定理の100倍難しいと言われる

リーマン予想の解説があるゆえに、

この本で書かれているワイルズの証明法が目茶簡単に思えます。

フェルマーの最終定理の証明が理解出来なかった人は、

この本読めば明確になります。

サイモン・シン の『フェルマーの最終定理』 で、

小物の使い走りのおっさんみたいに描かれているフーリエの偉大さも、

この本読めば理解出来ます。

数学を離れて広く使われるようになったスキームに興味がある人も

楽しく読めるであろう。