『大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル』 森博嗣 中公新書ラクレ

本書のベストセリフ

「学問をするのは、何のためでもありません。

個人個人が楽しむ、ということなのです。

極端な話、つまりは趣味、レクリエーションだと認識しても良いでしょう。

それで直接お金が稼げる、商売ができる、というものではないし、

知らなくても良いものだし、

生きていく上でどうしても必要だというものでもないのです。

ただ、学ぶことは楽しい、それを知ることができる、

というだけなのです。

でも、それこそが、豊かであることだと僕は思います。

学問の楽しさをより多くの人が知れば、

それは必ず平和につながるでしょう。

物理学や数学に打ち込んでいれば、

国境や人種、宗教などの争いが、

いかに馬鹿げているか、

自分たちはそんなことには関わりたくない、

と考えるようになるでしょう」


国立大学のお役所体質のエピソードに爆笑!

政治家は人格破綻者だからお友達にはなりたくない等の名セリフ満載。

人間の自由を奪う組織を憎悪し、

純粋に学問を愛する森先生の眼差しが光る感動の書。

何故学問をするのか?面白いからざんす。

数学と物理萌えが世界を平和にするという主張に大共感!

平和主義はコンピュータシミュレーションで正しいと証明されている科学的真理。

他者にはまず善意をぶつけるのが、正しい生き方なのである。

日本が滅んでも、外国の大学で学問すればいいじゃん!

と悟っている森先生に萌え萌えですぅ!!

多くの人間は、組織の維持にこだわりすぎだよなw

大学が無くなっても、国家が無くなっても、

科学的真実は無くなりません。

学問する楽しさを知ってる者に、絶望は無いざんす。