『ランダウの幻視星』 石原藤夫 徳間
- 作者: 石原藤夫
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1981/12
- メディア: 単行本
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これ、はっきり言ってダサイのよね。
科学は先端ポイけど、安手のスペオペよ。光世紀パトロールじゃなくて、更生期パトロールと呼びたいぐらいだわ、情けない。
自閉症の船長を始め、てんかんの色情娘とか、どもりの軟弱青年とか、アナクロ志向のおいちゃんとか、暴力主義のムキムキマンとかが、体制側の権力を利用し、悪人をバッタバッタとやっつけるお話なのよね。
もう、ほとんどビョーキの世界よ!
で、この光世紀パトロールはね、短編のシリーズなのよね。
これには、「さいだん座41番星」「わし座のアルファ星」「光世紀船『星虹号』」「ランダウの幻視星」「ヴァン・ビーズブローク星」の五話が収録されています。
22世紀初頭が舞台だけど、星々の物理データだけがリアルで、政治経済の描写はなくて物足りないのよね。
社会面がちっともリアルじゃないので安っぽいイメージ受けちゃうの。
遺伝子遡及工学によって、過去の著名人のクローン人間が造れる世界だけど、
キャラに重みをよーつけんから、著名人のネームバリューで誤魔化しているように思っちゃう。
パトロール船<オレーム2世号>のクルーは、
もちろん、オリジナルとは同じ能力ではないけどね。
シューベルトは音痴のうえに運痴でギャグメーカーにされている。カワイソ。
女性の尻をなでながら作曲したというモーツァルトを苛めてほしかった。
女性の体をもて遊ぶ男は最低よ、「復活の日」のセリフみたく、マスでもかいてろと言いたくなるわ、プンプン!
いつもポケットにショパン(はぁと)