『堕ちたる者の書・パラディス秘録Ⅰ』 タニス・リー 浅羽莢子 訳 角川ホラー文庫
- 作者: タニス・リー,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1994/10
- メディア: 文庫
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②黄の殺意
③青の帝国
801キタ━━(゚∀゚)━━!10P台で炸裂!
主人公の詩人が受け、
攻めるは幼馴染の画家。
やめて、おしりが、いたい!ハァハァハァ…。
①は男×男に留まらず、
変身するアンドロギュヌスたちの、
男×女、女×男、女×女と全パターン出てくる、
犯し犯され殺し殺されの
801ワイドスクリーンバロックホラー。
死んだ人間が甦るのはWSBの常識だが、
本作品は性別も変化するので、メチャややこしいw
単なる超能力者が雑魚扱いの傑作。
②は昼は尼、夜は男装して盗賊する少女の、
あっと驚く宗教啓示物語。
義父にレイプされ、半分血が繋がっている弟にもレイプされそうになった少女は、
弟を撲殺し、レイプ魔の巣窟の家庭を捨ててパラディスに逃げる。
パラディスには一家のホープの出来のいい弟が留学していて、
優しい弟を頼ったのであるが、
弟は少女を売春婦扱いして追い返す!
少女は盗賊団を率いて弟を犯させて殺させる。
こう展開すると最後は義父へ復讐して終わりかと思われるが、
バラディスに黒死病が流行し、
公も司祭も権力者は逃げ出す。
無政府状態の病都と化したパラディスで、
少女は聖人として目覚める。
啓示を与えたのは天使エズラフェル。
少女が起こす"奇跡"が素晴しい!
天使エズラフェルは堕天使ルシファーに付き合って、
神を裏切る天使。
「神が必要であるなら、人類の敵として」
と言いきる悪魔の知恵を授かった少女の起こす奇跡は、
マジ感動もん!
聖書に書かれている奇跡は芸がないよな。
このネタを考え付かなかった聖書の神は、
プロのクリエイターとして二流である。
ネ申タニス・リーの一流の芸に絶叫せよ!
③は①の人物がストリート名に付いた近代のアンドロギュヌスもの。
電話や電気はあるが、ガス灯がメインの時代だが、
2000年前のパラディス建設時の魔物が復活する話。
平たい地球シリーズはテックレベルが進歩しないが、
パラディスシリーズはちゃんと科学も進歩していてグッド。
原著では四巻まで出ているが、
翻訳はここで止まっていたよな?
2巻は緑の書と紫の書、
1巻は赤と黄と青で、
七色出揃った後の大甲子園となるべき、
白の書か黒の書という最終巻読みたいですね。
1巻と2巻のキャラは絡まないので、
2巻は読まなくてもいい。
でも、この1巻がブにあったら必買ですぞ!