『堕ちたる者の書・パラディス秘録Ⅰ』 タニス・リー 浅羽莢子 訳 角川ホラー文庫

①紅に染められ
②黄の殺意
③青の帝国

801キタ━━(゚∀゚)━━!10P台で炸裂!

主人公の詩人が受け、

攻めるは幼馴染の画家。

やめて、おしりが、いたい!ハァハァハァ…。

①は男×男に留まらず、

変身するアンドロギュヌスたちの、

男×女、女×男、女×女と全パターン出てくる、

犯し犯され殺し殺されの

801ワイドスクリーンバロックホラー。

死んだ人間が甦るのはWSBの常識だが、

本作品は性別も変化するので、メチャややこしいw

単なる超能力者が雑魚扱いの傑作。

②は昼は尼、夜は男装して盗賊する少女の、

あっと驚く宗教啓示物語。

義父にレイプされ、半分血が繋がっている弟にもレイプされそうになった少女は、

弟を撲殺し、レイプ魔の巣窟の家庭を捨ててパラディスに逃げる。

パラディスには一家のホープの出来のいい弟が留学していて、

優しい弟を頼ったのであるが、

弟は少女を売春婦扱いして追い返す!

少女は盗賊団を率いて弟を犯させて殺させる。

こう展開すると最後は義父へ復讐して終わりかと思われるが、

バラディスに黒死病が流行し、

公も司祭も権力者は逃げ出す。

無政府状態の病都と化したパラディスで、

少女は聖人として目覚める。

啓示を与えたのは天使エズラフェル。

少女が起こす"奇跡"が素晴しい!

天使エズラフェルは堕天使ルシファーに付き合って、

神を裏切る天使。

「神が必要であるなら、人類の敵として」

と言いきる悪魔の知恵を授かった少女の起こす奇跡は、

マジ感動もん!

聖書に書かれている奇跡は芸がないよな。

このネタを考え付かなかった聖書の神は、

プロのクリエイターとして二流である。

ネ申タニス・リーの一流の芸に絶叫せよ!

③は①の人物がストリート名に付いた近代のアンドロギュヌスもの。

電話や電気はあるが、ガス灯がメインの時代だが、

2000年前のパラディス建設時の魔物が復活する話。

平たい地球シリーズはテックレベルが進歩しないが、

パラディスシリーズはちゃんと科学も進歩していてグッド。

原著では四巻まで出ているが、

翻訳はここで止まっていたよな?

2巻は緑の書と紫の書、

1巻は赤と黄と青で、

七色出揃った後の大甲子園となるべき、

白の書か黒の書という最終巻読みたいですね。

1巻と2巻のキャラは絡まないので、

2巻は読まなくてもいい。

でも、この1巻がブにあったら必買ですぞ!