『悪魔に仕える牧師』 リチャード・ドーキンス 早川書房
『神は妄想である』とかこれとか、題が巧いのでグールド派の私でも読んでしまったが、ドーキンスの語り口はやっぱヘタな方だな。
ネタは良いのだが、素晴しい科学、科学的思考を啓蒙するというより、素晴しい科学者の自分の自慢話に思える。
人間中心主義を諌めるグールドに批判的だが、ドーキンスって、漸進的進化論中心主義のうざい原理主義者の匂いがする。
生物学の漸進的進化論が宇宙一の科学理論と思ってるドーキンスの心は狭いよな(笑)
宇宙に生物が居なくても通用する物理学理論が宇宙一に決まってるざんす。
ポパー先生の素晴しさの紹介少ないのが解せん。
というか、最初にポパー先生を話題にした時の文は、
ポパー批判にも読める。
絶対的科学真理は存在しない。近似値を推論するのみ、
推論は反駁により、より真理に近い近似値を求める理論に精度が上がるという
ポパー先生の理論は、
ニュートン力学が相対性理論にレベルアップするのを説明しているが、
ドーキンスは低速低質量用のニュートン力学も光速高質量用の相対性理論も、
天体という絶対的存在の理論だから、
科学は絶対的真理であるというような、
ピントのボケた批判してるように思えた。
他に
『「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用』 アラン・ソーカル, ジャン・ブリクモン
『ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語』 スティーヴン・ジェイ グールド
『解明される意識』 ダニエル・C・デネット
『宇宙に隣人はいるのか』 ポール・デイヴィス
『ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環』ダグラス・ホフスタッター
等の話題が出て来ます。
ホモネタ書くの忘れた、
ゲイ遺伝子は発見されているそうですぞ、兄貴!
X染色体で遺伝するそうです。
兄弟がホモの場合母方のおじさんもホモの確率が高いそうです。
- 作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本
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