『サイモン・アークの事件簿Ⅲ』 エドワード・D・ホック 創元推理文庫
「焼け死んだ魔女」
「罪人に突き刺さった剣」
「過去から飛んできたナイフ」
「海の美人妖術師」
「ツェルファル城から消えた囚人」
「黄泉の国への早道」
「ヴァレンタインの娘たち」
「魂の取り立て人」
の8編が収録されてます。
「過去から飛んできたナイフ」「海の美人妖術師」「ツェルファル城から消えた囚人」がマイベスト3。
一番のお気に入りは人魚姫が容疑者候補になる「海の美人妖術師」。
人魚なら人間を殺すのに、海に引きずり込んで溺死させればいいのに、
何故か船上で、人魚は自分の長い金髪で人間を絞殺する(笑)。
スーパーナチュラルの犯行に思わせる為の真犯人たちの努力には頭が下がります。
サム・ホーソーンシリーズよりはやや長い短編が多くて、
推理に関係しないキャラ描写もあって、
サイモン・アークのキャラに深みが感じられていいよな。
殺人事件でテンヤワンヤになり、
誰も犬の世話なんか忘れている中で、
犬が放置されることを予測し、
他人の飼い犬の為に事件の前に餌を買っておく描写に心温まりました。
- 作者: エドワード・D・ホック,木村二郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/12/22
- メディア: 文庫
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (15件) を見る