『鉄塔 武蔵野線』 銀林みのる ソフトバンク文庫
ファンタジーと言うより児童文学の雰囲気だが、
難しい漢字けっこう使っているので、
漢字萌えの大人でも充分楽しめます。
カキ氷よりエロ本より美少女より、鉄塔調査を優先する素晴しい少年冒険物語。
ゲッターロボは2、モビルスーツはハンブラビ、メカサタンはイカデビルが好きな方は、
500枚も収録されている鉄塔写真にどえりゃあシンクロ出来ると思います。
それにしても鉄塔に男型と女型を幻視する作者の想像力は凄い!
結末は捻らなくても良かったと思う。
誘拐ババァが再登場しなかったのがなんか気になる。
普通の作家だとババァの息子の死体が発見されてミステリになるところだが、
鉄塔文学に徹するのが素晴しいですよね。
- 作者: 銀林みのる
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 文庫
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