『妖虫戦線〈1〉バビロン・プロジェクト』 山田正紀 中央公論社C・NOVEL

超絶の経済ホラーファンタジーSF。

デリヴァティブ(金融派生商品)の舞台となる

仮想空間を飛び交う電子マネー

人類の共通言語と解釈した神は、

バベルの塔をバラルしたように、

デリヴァティブをウィルス化し、

人類への粛清を開始した!

コンピュータモニターから実体化して

人間を襲うデリヴ(ァティブウ)ィルス=妖虫!

人類と妖虫の戦いが始まった!

コンピュータネットワークに神や悪魔が寄生するという話は、

アルフレッド・ベスター の「コンピュータ・コネクション」 があったし、

佐藤史生 の「ワン・ゼロ」 があったが、

どうして寄生するのかという理由が上記の二作は弱いと思ったが、

天才山田正紀 の理由付けは見事!