『サラン 故郷忘じたく候』 荒山徹 文春文庫

「耳塚賦」
「何処か是れ他郷」
「巾車録」
「故郷忘じたく候」
「匠の風、翔ける」
「サラン 哀しみを越えて」

の六篇が収録された短編集。

全てが文禄・慶長の役ネタで、

朝鮮妖術無しの地味な話で、

描写が少なく歴史の説明が多く、

ワクワク感が少ないが、

最後のサランだけには絶叫しました。

山田風太郎 の「魔界転生」 の前日譚である。
森宗意軒と天草四郎の史実での別の名の物語だが、

ラスト2Pで、アレとアレが、

森宗意軒と天草四郎だったと判り、

物語は「魔界転生」 に続くのである。

山田風太郎 ファンは必読の作品。

サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫)

サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫)