『サラン 故郷忘じたく候』 荒山徹 文春文庫
「耳塚賦」
「何処か是れ他郷」
「巾車録」
「故郷忘じたく候」
「匠の風、翔ける」
「サラン 哀しみを越えて」
の六篇が収録された短編集。
全てが文禄・慶長の役ネタで、
朝鮮妖術無しの地味な話で、
描写が少なく歴史の説明が多く、
ワクワク感が少ないが、
最後のサランだけには絶叫しました。
山田風太郎 の「魔界転生」 の前日譚である。
森宗意軒と天草四郎の史実での別の名の物語だが、
ラスト2Pで、アレとアレが、
森宗意軒と天草四郎だったと判り、
物語は「魔界転生」 に続くのである。
山田風太郎 ファンは必読の作品。
- 作者: 荒山徹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
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