『伊集院大介の冒険』 栗本薫 講談社文庫
伊集院大介シリーズ第4巻。
本格推理としては普通よりやや下のレベル。
ただし、犯人像や被害者像がMy好み。
演劇少女等の芸術や芸術家を揶揄し、
大人しい羊のような才能の無い庶民への暖かい眼差しが素晴しい。
「殺された幽霊」
「袋小路の死神」
「ガンクラブ・チェックを着た男」
「青ひげ荘の殺人」
「獅子は死んだ」
「鬼の居ぬ間の殺人」
「誰かを早死させる方法」
の7編が収録された短編集である。
ゲージュツだクリエイトだと叫ぶ自己主張の強い獅子のような奴は、
殺し殺されるのがお似合い。
与えられたささやかなものを守るだけの無才の人生でも、
殺し殺される人生よりはマシである。
うざい自称クリエイターの方々は殺しあって消えて下さいw
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/08
- メディア: 文庫
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