『伊集院大介の冒険』 栗本薫 講談社文庫

伊集院大介シリーズ第4巻。

本格推理としては普通よりやや下のレベル。

ただし、犯人像や被害者像がMy好み。

演劇少女等の芸術や芸術家を揶揄し、

大人しい羊のような才能の無い庶民への暖かい眼差しが素晴しい。

「殺された幽霊」
「袋小路の死神」
「ガンクラブ・チェックを着た男」
「青ひげ荘の殺人」
「獅子は死んだ」
「鬼の居ぬ間の殺人」
「誰かを早死させる方法」

の7編が収録された短編集である。

ゲージュツだクリエイトだと叫ぶ自己主張の強い獅子のような奴は、

殺し殺されるのがお似合い。

与えられたささやかなものを守るだけの無才の人生でも、

殺し殺される人生よりはマシである。

うざい自称クリエイターの方々は殺しあって消えて下さいw