『007/ロシヤから愛をこめて』 イアン・フレミング 井上一夫訳 創元

原作は地味で、普通人と大差ないボンドが、

敵をやり過ごす為、死んだ振りするシーンがあったのが印象的。
銃で撃たれて死んだと見せかけるが、

ぶ厚い本で銃弾を止めるのは、名シーンである。

本フェチには本を防弾チョッキにするなんて耐えがたいかもしれないが、

ボンドが利用したのは聖書なので安心しろw

きち○いの戯言を集めた聖書には、

こんな現実的な素晴らしい利用方法があったのですねw

ガルシア=マルケスの「百年の孤独」では、

本自体がアクティブに動き、

本を攻撃する子供を撃退する名シーンがあるが、

キリスト教の奇跡では、

聖書自体が動いた奇跡ってなかったよな?

あの神は愛書家ではないので、

本好きの諸兄はあの神は軽蔑しよまい!

って、持ちネタの宗教憎悪を入れてしまって、スマソw

(↑この文体が嫌われるわ・た・し)

映画でも列車の中での死んだ振りはあったと思うが、

ロシア美人に目を奪われてはっきり覚えてないw

美人などという劣情を刺激するアイテムが必要な映画より、

宗教を批判しているような原作の方が断然好きだがね!