『高原王記』 仁木英之 幻冬舎

ヒロイックファンタジー世界は世界を救う使命を帯びた勇者がメインになるのが普通だが、

試練を乗り越えて精霊を味方にした勇者が、序盤で引退宣言してしまうのが、

さすが、パラダイムシフトの天才の仁木英之である。
修練を止めた元勇者がバリバリに活躍するのは、天才の仁木先生でも無理があったみたいで、

別の勇者の物語も語られ、感動のパワーポイントがはっきりしないが、

勇者に成れなかった1万人の雑魚兵に思いを寄せる引退勇者の設定はレアで魅力的だと思う。

誰でも書くようなよくある話を避けようとして、外しすぎて失敗した感。

続編希望。

ツイッターでは仁木先生書き直したいと呟いていたな。

これは無かった事にして書き直した方が良いかもしれん。

現時点では仁木先生のワースト1だと思う。

高原王記

高原王記